コラム

「リフォームアドバイス3 正しい予算配分」広島 工務店

アドバイスその三

リフォームの正しい予算配分の仕方

リフォームをお考えになったとき、殆どの人は新しくてキレイで便利になればいいと漠然とお考えのようですが、

本当は、限られた予算内で、優先順位を付けていくことが一番大切になります。

たとえば、二十数年経った台所のリフォームの場合、

床を貼り物の合板のフロアーで仕上げていて、フワフワしてきている、

流しのセットも古くなっているから、それも最新のシステムキッチンに換えたい、

壁のクロスも天井の吸音テックスも汚れてきているから、それも直したいという場合、

あなたは一番何から優先順位を付けて予算配分しますか?

私は、お客さまに、床材を最優先に考えてくださいとアドバイスします。

二十年くらい経った合板の寄木フロアー、縁甲板は、合板の積層されたベニヤがいたんで、フワフワしてきます。

もちろん床下の状態により、経年数の違いは多少ありますが・・・。

床材は無垢のものをなるべく使用するべきです。

最低でも十五ミリ以上、できれば、四十ミリくらいあれば申し分ありません。

貼り物の合板が朽ちてくる最大の原因は、呼吸しないからです。

無垢の床材は、呼吸をして、湿気、水分を吸ったりはいたりしますので、半永久的にもちます。

床板を張り替えるという工事は、壁や天井のクロスを貼り替えたり、

システムキッチンを入れ替えたりする工事に比べて大変厄介な工事となります。

工期もかかるし、余分な費用もかかります。

貼り物の合板フロアーを貼ったり、合板の上にビニールシートを貼るような材料の選択をすると

また二十年くらいたっ床を貼り替えることになります。

又、ビニールクロスは大体十年くらい経って汚れが目立ったり継ぎ目が浮いてめくれてきたりします。

システムキッチンで、IHクッキングヒーターにされると使用時に燃焼しませんから

建築基準法上の内装制限(火気を使用する場所は、燃えにくい仕上げ材を使わなければならない)を受けず、

無垢の木の壁板も制限なく使えます。

ビニールクロスを貼り替えて又十年くらいたって貼り替えるよりも、

この際、無垢板やケイソウ土を使用する事を考えられたらいかがでしょうか?

梅雨時のベタベタ感は一掃されますし、三十年でも四十年でも持ちます。

お金をかける優先順位は台所のリフォームの場合

一、床材

二、壁材、天井材

三、システムキッチン

住宅設備は、システムキッチンに限らず次から次へと、新しいものが出来てきます。

システムキッチンは、同じ性能のものでも、扉の面材のグレードによって何十万も値段が違います。

ほどほどのものを決めれば充分だと思います。

台所のリフォームを一例として言いましたが、材料の選定もある程度長い目で考えられたほうが

再リフォームでムダなお金を使う事が避けられるのです。

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